■onagawa factoryの成り立ち
~魚が獲れないなら作ってしまえ!~
宮城県牡鹿郡の女川町は、豊富な魚種が数多く水揚げされる“漁業のまち”です。しかし、東日本大震災の被害による津波の被害は甚大で、町内の7割の建物が流され、漁港や水産加工施設も壊滅状態となりました。なんとか復興の手助けができないかと思い、震災後1か月後に「小さな復興プロジェクト」を立ち上げました。
このプロジェクトは、魚がとれるようになるまでのあいだの地元の方の収入の確保と、避難生活のストレスの軽減などを目的とし、木でできたお魚のキーホルダー『onagawa fish』の作製をするというものです。onagawa fishの特徴は、ずっと触っていたくなるようなすべすべ感。これを出す為には、木片を削って魚の形にして、ヤスリで磨き、塗装をして…と何段階もの工程があり、職人技とも言える技術が必要とされます。もともとは水産加工の工場などで働いていた地元の主婦を中心にした工房の作り手が、家具職人の厳しくも丁寧な指導で取得した技術により、一つずつ愛情をこめて製作しています。
木種はウォルナット(くるみ)、メイプル(かえで)、チェリー(さくら)、を中心に地元の木材など、様々なラインナップを展開しており、それぞれの色や風合いの違いをお楽しみいただけます。
工房で作業する彼女たちは、女性ならではのセンスを活かし、製品開発にも意欲的です。「こういう製品をつくったらどうか」「ここはもっとこうしたほうがいい」と、どんどんアイディアが出てきます。その為、レーザー彫刻機を導入し、ストラップ、ブレスレット、ファスナーチャーム、コースター、箸置きなど、オリジナル彫刻入りの製品づくりもスタートしました。結婚記念日、誕生日、創立記念日、プレゼントなどに・・自分だけのオリジナル文字を入れてみてはいかがでしょうか?
■onagawa fishに対する思い
魚の形をしたキーホルダーにしよう。ストラップにはお魚のマークと「.onagawa(ドットオナガワ)」という文字を刻印。「お魚がどっととれる女川に戻りますように」という想いを込めています。製品名は『onagawa fish』としました。
onagawa fishをキーホルダーにしたのは、「いつも手元に置いて思い出してほしい」と考えたからです。被災地のことを、ではありません。「自分も災害に見舞われるかもしれない」ということをです。自分たちが経験したことを教訓にしてもらい、少しでも未来の災害における悲劇を減らしたい。onagawa fishには、そんな想いが込められています。
現在は、株式会社onagawa factoryに名前に変え、onagawa fishを通して女川の新しい産業の育成に取り組んでいます。
■会社概要
名称 | 株式会社onagawa factory |
所在地 | 宮城県牡鹿郡女川町女川浜字大原1-4 シーパルピア女川 F-27 |
電話番号/FAX | 0225-24-8612 |
メールアドレス | small-rebuild@live.jp |
代表者 | 代表取締役社長 湯浅輝樹 |
設立 | 2012年11月21日 |
事業内容 | 手工芸品の製造及び販売 |
所属団体 | 女川商工会 女川町観光協会 |
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